
水深や住処によって異なる体色。岩陰に潜む、厚みのある色にはその魚の「魚生」が映る。
カサゴと言う魚。思えば私が故郷を離れても、初めての地でふとした拍子に出会い、旅の中にどこかくすっとさせる安心感をくれた。三陸、小豆島、宮崎、そしてシチリア島、クレタ島まで。
格好良く言えば、故郷を運ぶ魚。
そんな魚を胸に抱いたTシャツを着て、波打ち際へ、空と海の間へ、憧れの島へ。
いや、このTシャツで友達とこおりおにをしたって、たまには夫婦でカフェで和んだって、ゆっくり眠りにつくのもいい。私の「人生」とこの魚の「魚生」は、きっとこれからも交わり続けるから。